ロマンを追及していたらクアッドディスプレイ環境になっていた。ウルトラワイドモニター4台の使い分け方法

ウルトラワイドモニター4台の環境の使い方や環境構築しか経験をもとに、メイン・サブ用モニターの使い分け実例、アプリの切り替えと再配置が減った変化、夏の排熱問題をお届けします。クアッドディスプレイ環境はいいぞ。

正面に座ると、目の前には4枚の画面が並んでいます。下段にLGの40インチが2台、上段に34インチのウルトラワイドが2台。我ながら、かなり画面の多いデスクです。

でも、台数のインパクトだけを見せたいわけではありません。実際に効果が大きかったのは、下段と上段で役割を分けたことで、ウィンドウの切り替えと再配置が減ったことでした。

机に直接置いているのは1台だけで、残り3台はモニターアームで支えています。机に入りきらないのでモニターアームを使うようになってしまい、もはや机の限界を超えてしまっています。

この記事では、そんな4台の使い分けと設置の実際、それから「増やさない」という判断まで書いてみます。

27インチ4K 3台から、ウルトラワイドモニター4台に増えるまで

27インチ4Kを3台並べていた初期のモニター環境

モニターは最初から4台だったわけではありません。初期は27インチ4Kを3台Windowsで使っていて、そこから34インチのウルトラワイド1台+27インチ4Kを2台へ入れ替えました。

34インチウルトラワイドと27インチを縦横に組み合わせたモニター環境

ここから配置が我ながら変態的で、27インチを縦置きしてさらに上に27インチを横置きで配置するというわけわからないことをしていました。

34インチウルトラワイドを上下に2台配置したモニター環境

34インチのLGウルトラワイドモニターがけっこう良いのではないかということで、同じモニターを追加購入して、横向きで縦に2台34インチウルトラワイドモニターを配置します。

34インチウルトラワイド2台と縦置き27インチ2台のモニター環境

この34インチウルトラワイドモニター2台の体制が使いやすいのに、27インチの配置がわけわからない状態だったのと、プログラムを書くには縦置きがベストだったということもあり、27インチを2台縦置きにしたのがこちら。
けっこう気に入っていました。

LG 40インチ5K2Kモニターを1台追加した時点の環境

34インチウルトラワイドモニターの欠点は、解像度が低いことです。UWQHDの3440 x 1440は、横にはそこそこ広いけど、縦が壊滅的で、ブラウザ操作しているだけで使いづらいなと思うことが増えてきてしまい、解決策を考えていたところ、5K2Kという解像度5120 x 2160のモニター40WP95C-WがLGから発売されていて、1台15万円ほどで購入できたのでコスパがよかったんですよね。

これはいい!ということでLGの40インチ5K2Kモニターを1台導入しました。

下段2台・上段2台のクアッドディスプレイ環境

これがまた想像以上に使いやすくなってしまい、Mac Studioを使っていることから、最大5台のモニターを接続可能だったことは知っていたので、どうせならやってやろうじゃないかスピリットが燃えてしまい、同じ型のLG 5K2Kモニターをもう1台追加。こうして、下段2台・上段2台のクアッドディスプレイ環境になりました。

つまり、27インチ4Kから34インチウルトラワイドへ移り、そこへLGの40インチが1台ずつ加わった流れです。

なお、以前使っていた27インチ4Kの2台は、処分が面倒な性が出てしまい、まだベッドの横に置いてあります。いつかフリマアプリで売りたい。

4台の現在地: 下段LG40インチ×2、上段34インチ×2

現在は、下段にLGの40インチを2台横並びにし、その上に34インチのウルトラワイドを2台置いています。正面から見ると視界のほとんどが画面です。ただし、4台すべてが机に載っているわけではありません。

机に直接置いているのは、正面のメインとして使うLG 40インチの1台だけ。残り3台はモニターアームで支えています。4台を平置きできるほど机は広くないので、アームがなければ、この構成そのものが成立しません。

4台ともMac Studioから映像を出しています。Thunderbolt 5で接続していて、Windows機もLG 40インチの1台と34インチウルトラワイドにDisplayPortで繋いでいます。

この配置・構成にしてからは1年半経っており、おおよそ完成形になっていたのですが、34インチウルトラワイドだとなんだか物足りないので、49インチに置き換えてもいいかなと思い始めました。

下段は仕事、上段はサブ。実際の表示の中身

下段の2台は、メインの作業を受け持つ画面です。複数のChromeウィンドウに加えて、VS Code、ChatGPT、Claudeデスクトップを常時表示しています。Chromeだけでも、1画面の中にいくつかのウィンドウを並べることが珍しくなく、おおよそ40インチの中では3つのChromeウィンドウを開いておくのがちょうどいい配置です。

これらは、必要になるたび順番に開くアプリではなく、同時に見ておきたいアプリです。Chromeで資料を確認し、VS Codeでコードを編集しながら、ChatGPTやClaudeデスクトップでAIエージェントとやり取りする。それぞれを開いたままにしておけるのが、下段2台の役割です。

作業の中心はあくまで正面のメイン画面ですが、隣には次に使うアプリがすでに開いています。一度閉じたウィンドウを探し、サイズや位置を整え直す必要がない。単純に広いだけではなく、この「配置を保ったまま使える」ことが効いています。

一方、上段の2台はサブです。仕事中はスプレッドシートを表示していることが多く、ほかにはABEMAやNHK、ミュージックアプリ、Notionなどを置いています。メインで操作するものというより、視界の端で見ておきたい情報ですね。

特に横長の表は、34インチのウルトラワイドと相性がいいと感じます。下段が「今やっていること」、上段が「見ておきたいこと」。この分担ができてから、サブの情報を見るたびに画面を切り替えたり、ウィンドウを動かしたりする手間が減りました。スプレッドシートの表を見るなら40インチで見る方がもちろん効率的です。

今の4台は、下段2台で複数のブラウザやVS Code、ChatGPT、Claudeデスクトップを受け持ち、上段2台でスプレッドシートを中心とした周辺情報を受け持つ構成です。4台あること以上に、2台ずつの役割が決まっていることが大きいと思います。

4台にしてから、ウィンドウ切り替えと再配置が減った

4台にして実感した変化は、ウィンドウを切り替える回数と、置き直す回数の両方が減ったことです。以前は1台や2台の画面の中で、必要なアプリを前後に切り替えながら、位置まで動かしていました。

いまは、スプレッドシートを見ながらNotionやメモへ書くときも、両方を出したまま手を動かせます。スライドを作りつつSlackを確認するような場面でも同じです。ウィンドウを手前に呼び出し、位置を探してから作業を始める、という小さな手順を挟まずに済みます。

ここでいう再配置には、単に左右へ動かすことだけでなく、ウィンドウを手前に出し、位置やサイズを整え、見終わったら元へ戻すところまで含まれます。ひとつずつは短い操作でも、何度も繰り返すと地味に面倒なんですよね。

この再配置を減らすうえで、いちばん効いたのがRaycastのWindow Managementでした。4台あっても、ウィンドウを毎回ドラッグしていたら、位置を整える面倒は残ります。いまは次の24個へショートカットを割り当て、左右分割、3分割・4分割、別ディスプレイへの移動までキーボードで済ませています。

Raycastのコマンド配置・動作ショートカット
Almost Maximize少し余白を残して最大化⌃⌥=
Bottom Center Sixth画面下部・中央の1/6⌃⌥N
Bottom Left Sixth画面左下の1/6⌃⌥B
Bottom Right Sixth画面右下の1/6⌃⌥M
Center Third画面中央の1/3⌃⌥S
First Fourth画面左端の1/4⌃⌥Z
First Third画面左端の1/3⌃⌥A
First Three Fourths画面左側の3/4⌃⌥Q
Last Fourth画面右端の1/4⌃⌥V
Last Third画面右端の1/3⌃⌥D
Last Three Fourths画面右側の3/4⌃⌥E
Left Half画面左半分⌃⌥←
Maximize最大化⌃⌥↵
Next Desktop次のデスクトップへ移動⌃⇧]
Next Display次のディスプレイへ移動⌃⌥]
Previous Desktop前のデスクトップへ移動⌃⇧[
Previous Display前のディスプレイへ移動⌃⌥[
Reasonable Size適度なサイズへ変更⌃⌥-
Right Half画面右半分⌃⌥→
Second Fourth画面左から2番目の1/4⌃⌥X
Third Fourth画面左から3番目の1/4⌃⌥C
Top Center Sixth画面上部・中央の1/6⌃⌥J
Top Left Sixth画面左上の1/6⌃⌥H
Top Right Sixth画面右上の1/6⌃⌥K

はControl、はOption、はShift、はReturnです。ここに載せたショートカットはRaycastの初期値ではなく、僕が現在割り当てている設定です。

切り替えと再配置は別の手間に見えますが、画面ごとの役割を固定すると一緒に減っていきました。だから、この変化は台数を4台に増やしただけで生まれたものではありません。下段と上段に何を置くかが決まっているからこそ、得られた変化だと思っています。

ロマンと実用は両立している

4台にした理由を正直に言えば、クアッドモニターへのロマンとかっこよさ、それから実用性の両方です。4枚のパネルが並ぶ光景そのものに満足している。そこは否定しません。

ただ、見た目だけで増やしたわけでもないんです。AIを日常的に使う以前は、VS Codeを大量に開き、リポジトリ全体やコードの構造、アーキテクチャを俯瞰するために、広い表示領域がそのまま役立っていました。いまはChatGPTやClaudeデスクトップなど、複数のツールを同時に表示しています。

ロマンだけで4台を維持するのは、正直なところ難しいと思います。動機の一部がかっこよさでも、日々すべての画面を実際に使っているから、この構成が続いています。反対に、ほとんど使わない画面があるなら、見た目だけでは維持する理由になりにくいはずです。

見た目と実用は、必ずしも対立しません。僕の4台構成は、その両方が揃っているから成立しているんだと思います。

今なら2〜3台でも足りるかもしれない

クアッドディスプレイ環境からシングルモニター環境は厳しい

とはいえ、いまの使い方なら2〜3台でも足りる可能性はあります。4台なければ仕事にならない、というほど切実ではありません。

それでも、4台あるなら使う、というのが僕の実感に近いです。表示領域が多いほど便利で、生産性も上がっている感覚があり、実際に業務での利用が快適すぎるため、モニターが少ない環境へわざわざ行って仕事に当たるのが難しいと感じています。

ただし、これは僕個人の感覚であって、誰にでも同じ効果が出るという話ではありません。すでにある4台を活用しない理由もないので、そのまま使い続けています。

外出先では、MacBook Pro一枚の画面でも仕事をします。もちろん作業は進められますが、自宅のモニター4台環境に比べると月とすっぽんなので、自宅の環境へ戻ると、僕はやはりシングルモニター画面では窮屈に感じます。

必要な台数は「最低何台あれば十分なのか」より、「何を並行して画面で見ていたいか」で決まる部分が大きいと思います。下段と上段、メインとサブの役割を書き出せば、自分に必要な台数も見えやすくなるはずです。

僕の場合は、複数の情報を並行して扱う仕事の仕方だから、4台の表示領域を便利に感じています。ひとつの作業に集中したい人には、この理由自体が当てはまらないかもしれません。いまの環境に不満がないなら、2〜3台で止める、あるいは現状のまま様子を見るのが普通かなと思います。

机に置けるのは1台。残り3台を支えるのがモニターアーム

モニター設置の話に戻ると、机に直接置いているのは正面のLG 40インチ1台だけです。残り3台はモニターアームで支えています。つまりアームは、4台構成を成立させるための裏方なんです。

机の大きさが横120cm x 奥行き 60cmなのに、LGの40インチモニターは横のサイズが94cmあります。今思えば、机を買い替えるのもありだったんじゃないかなという発想になり、どうせ買い替えるならスタンディングデスクにしてもいいなと思い始めました...。

モニターアームは、エレコムのガス式15kg対応と、同じくエレコムのワイドモニター対応ガス式20kg対応と、グリーンハウスの縦並び2アームを利用しています。エレコムのモニターアームを試しに買ってみたところ、値段の割に品質が高く、40インチLGモニターが安定した場所で固定できるし、動かしやすいガスに感動しましたね。

モニター4台から発せられる排熱だけが、夏の不満

ここまでモニターへ投資したことに、後悔はほとんどありません。仕事や趣味に必要な投資だったと考えていますし、普段使っていて不満を覚える場面は皆無。

ただし、唯一気になっているのは、夏の排熱です。関東で35度前後になる猛暑日は、エアコンをつけていても、4台のモニターに囲まれていると暑さを感じます。パネル自体の発熱に加えて、画面に囲まれることで体感的に暑くなる部分もあると思います。

モニター4台分の熱と、WindowsのRTX 4090をぶん回したときに出てくる熱が同時に発生したら、それはもう地獄で、エアコン25度設定にしていたとしても汗が止まらない状態になります。エアコンとサーキュレーターを稼働させても熱風をかき回すだけです。

それ以外は、いまのところ大きな不満がありません。表示領域が広い恩恵のほうが日々の実感としては大きく、排熱は夏場に限った季節的な問題です。

ただ、これから台数を増やすなら、性能や表示領域だけでなく、部屋の空調まで含めて考えたほうがいいでしょう。暑さが気になる環境なら、発熱源を増やさず2〜3台にとどめるのも、十分に合理的な判断だと思います。

クアッドモニター構成が向いてない人

この4台構成が向いていない人も、はっきりいます。ひとつの作業へ集中したくて、複数の情報を同時に視界へ置く必要がない人に、4台は過剰です。

2〜3台ですでに困っていない人も、増設する必要はありません。暑い部屋でモニターの発熱を許容しにくい人や、表示領域よりも設置面積の小ささ、配線の少なさを優先したい人にも向いていないと思います。

4台は、僕にとって「そこにポートがあるから使う」という実用性とロマンの両方で成立している構成です。だからといって、ほかの人にも増設を勧めたいわけではありません。現状の表示領域に不満がないなら、2〜3台で止める、あるいは今の構成のまま様子を見る。それで十分です。

増やす前に確認したいのは、いま使っている画面へどんな役割を与えているかです。さらに、増設後に古い機器をどう扱うかも考えておいたほうがいいでしょう。僕が以前使っていた27インチ4Kの2台については、先ほど挙げたように机の横、ベッドの隣で眠っています。

まとめ: モニターに囲まれたいロマンを追及するのは楽しいぞ

僕の4台構成は、クアッドモニターへのロマンと、下段・上段で役割を分ける実用性の両方で成り立っています。その結果、ウィンドウの切り替えと再配置が減り、生産性は上がっていると感じます。ただ、机に直接置けるのはLGの40インチ1台だけで、残り3台をモニターアームで支える必要もありました。

台数を増やしたくなったら、まず、いま使っている画面ごとに「何を表示しているか」「どれくらい使っているか」を書き出してみてください。必要な表示領域が見えてくれば、4台まで増やすのか、2〜3台で止めるのか、現状のままにするのかを自分の言葉で判断できます。

僕の場合は今のところモニター4台に囲まれたかっただけなんです。

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UPTIME

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